葵まつり (仮名)

「しかもすげー低レベルだーッ!!」クライド画伯の自己表現が予想を遙かに下回る芸術性でびっくりした今週の絶チルでした。降伏寺 (仮名) の警備員さん、名もなき端役にしておくには惜しいくらいの突っ込みセンス。最初のページでやたら仮名仮名と出てきて、でも米国 (コメリカ合衆国) ほどの破壊力ないなぁと思ってたら「国宝『××戯画』だ!! 降伏寺!!」で爆笑。察しが良い人なら「トカゲがスモウレスリング」のコマでピンとくるような仕掛けですね。ずいぶんとまた、手の込んだギャグを……。ちょっとしたネタなのに、前フリからネタ本体への間がかなり広いのが凝っている。そういえばコメリカなんて2週前から仕込んでいるし、単行本に至っては巻をまたいでるっすよ。蕾見管理官にしても、最初の言及から肝心なときにアレなコマまでかなり引っ張っている。ものすごい構成力だと思うですよ。スキル「ツンデレ」を体得した葵が再登場するコマは、電話中の皆本さんが突然京都上空にテレポートして、見上げるとそこには葵の影。とっても良い絵でした。次回、葵・皆本・ケン vs クライド & ボニー。クライドは瞬間移動主体の複合能力者ってことで、念動力か催眠能力あたりを織り交ぜたトリッキーな攻撃を仕掛けてきそうですが、総合的なパワーでは葵の敵ではないはず。超能力あるのかどうか自体も不明のボニーと、遠隔透視能力のケンがどのように戦闘に割り込んでくるかが見所かしらん。